Difference between revisions of "Sa.Na.Ra.Ra Script Scene 2"

From LAH Wiki
Jump to: navigation, search
(Finished uploading remaining part of scene 2)
(Removed script)
 
Line 1: Line 1:
<pre>
+
Script removed as translation is now being carried out by another community.
EN|0000||
+
JA|0000||キーンコーンカーン…
+
EN|0001||
+
JA|0001||午後の授業が終わったことを知らせるチャイムの音。
+
EN|0002||
+
JA|0002||月曜日の、なんてことない放課後。教室の出口へと集中する人の波。
+
EN|0003||
+
JA|0003|和也|「んじゃ、俺も帰るか…」
+
EN|0004||
+
JA|0004||そんな人の流れに乗るように、俺も教室を後にする。
+
//|0004|Enigma|This line doesn't appear in game but is in the script.
+
EN|0005||
+
JA|0005|生徒A|「和也、また明日な」
+
EN|0006||
+
JA|0006|生徒B|「和也くん、じゃあね」
+
EN|0007||
+
JA|0007|和也|「ああ、それじゃあな」
+
EN|0008||
+
JA|0008||下駄箱の前、顔見知りと適当な挨拶を交わすと、さっさと学校を後にする俺。
+
EN|0009||
+
JA|0009|和也|「さてっと、今日はどうすっかな…」
+
EN|0010||
+
JA|0010||家までの帰り道。特に用事もない俺は、ぶらぶらと歩いていた。
+
EN|0011||
+
JA|0011|和也|「確か、食料品の買い置きはまだあったし…」
+
//|0011|Enigma|Line doesn't show up in game
+
EN|0012||
+
JA|0012|和也|「そういえば、行きつけのゲーセンが、新しい筐体を入荷したって言ってたな…」
+
EN|0013||
+
JA|0013||…とりあえず、寄ってから帰るか。
+
EN|0014||
+
JA|0014||そう判断すると、家とは反対方向の駅前へと足を向ける。
+
EN|0015||
+
JA|0015||…ここまでは、普段となんら変わらない日常だった。
+
EN|0016||
+
JA|0016||いつものように、ヒマ潰しにゲーセン寄って、家で晩飯食って、風呂入って、明日の準備して寝るだけ。
+
EN|0017||
+
JA|0017||そう。ここまでは、普段通り。どこにでもある月曜日の筈だったのに…
+
EN|0018||
+
JA|0018|ハト|ほろっほ~、くるっく~、ほろっほ~
+
EN|0019||
+
JA|0019|和也|「うーん、おかしいなぁ」
+
EN|0020||
+
JA|0020||町外れにある公園。今日も平和そーに、鳩が鳴いていた。
+
EN|0021||
+
JA|0021|和也|「なんで俺…こんなとこに来たんだろ?」
+
EN|0022||
+
JA|0022||確かに、ゲーセンに向かって歩いていた筈なのに、気づけば、町外れの公園へと到着していた。
+
EN|0023||
+
JA|0023||辺りを見ても、ガラ空きのベンチや、鳩に混じってスズメやらカラスが鳴いてるだけだし。
+
EN|0024||
+
JA|0024|和也|「おかしいなぁ…ゲーセンでは、あの新台が俺を待ってるとゆーのに」
+
EN|0025||
+
JA|0025||てな感じで、自分でも不思議に思いながら、しばらくその場でぼ~っとしていると…
+
EN|0026||
+
JA|0026|???|「…うーん、そうなのかなぁ…」
+
EN|0027||
+
JA|0027|和也|「…ん?」
+
EN|0028||
+
JA|0028|???|「だけど、もしかしたら違ってるかも知れないし…」
+
EN|0029||
+
JA|0029|女の子|「でもでも、そうかも知れないし…」
+
EN|0030||
+
JA|0030||…なんだ、この子は?
+
EN|0031||
+
JA|0031||目の前にある公園の木。そこに隠れるようにして、俺の様子を伺う女の子。
+
EN|0032||
+
JA|0032||…なんか、俺を見てぶつぶつ言ってるみたいだけど…
+
EN|0033||
+
JA|0033||つか、ストーカー? いやいやいや、そんなことされる覚えないぞ。
+
EN|0034||
+
JA|0034||とにかく、あからさまに怪しいその子に向かって、俺は声を掛けた。やや控えめな感じで。
+
EN|0035||
+
JA|0035|和也|「あのう、どうかした?」
+
EN|0036||
+
JA|0036|女の子|「えっ」
+
EN|0037||
+
JA|0037|和也|「いや、よく分からないけど…俺に何か用?」
+
EN|0038||
+
JA|0038|女の子|「も、もしかして、わたし?」
+
EN|0039||
+
JA|0039|和也|「ん、ああ…つか、他に誰も居ないし」
+
EN|0040||
+
JA|0040||言いながら、俺が彼女に向かって一歩足を踏み出すと…
+
EN|0041||
+
JA|0041|女の子|「わーーっ」
+
EN|0042||
+
JA|0042|和也|「って、おい、どこ行くんだよっ」
+
EN|0043||
+
JA|0043||その途端、どこかへ駆けだしてしまった女の子。しかも、無駄に全力っぽい走りだし。
+
EN|0044||
+
JA|0044||…つか、一体なにが起こったんだ?
+
EN|0045||
+
JA|0045|女の子|「ふぅ、びっくりしたぁ」
+
EN|0046||
+
JA|0046|和也|「あ、居た…もうあんなところに」
+
EN|0047||
+
JA|0047||しかし、よくあれだけダッシュかけれるもんだなぁ思わず変なところで感心してしまう。
+
EN|0048||
+
JA|0048|和也|「おーい、お前、どうかしたのか~~?」
+
EN|0049||
+
JA|0049|女の子|「…うん?」
+
EN|0050||
+
JA|0050|和也|「なんか俺に、用事あったんじゃないのか~~?」
+
EN|0051||
+
JA|0051|女の子|「って、わーー」
+
EN|0052||
+
JA|0052|また、面白い声を上げながら、今度は全く見えないほど遠くに走り去ってしまった。
+
EN|0053||
+
JA|0053|和也|「つか、なんだったんだ…今の子は?」
+
EN|0054||
+
JA|0054||ちらっと見えた感じでは、確かあの服は、ウチの学校の制服みたいだったけど…
+
EN|0055||
+
JA|0055|和也|「て、まあいいや」
+
EN|0056||
+
JA|0056||さっさとゲーセンにでも行こう。こんな場所に、いつまで居てもしょうがないし。
+
EN|0057||
+
JA|0057||再び、駅前に向かって歩き始める俺。
+
EN|0058||
+
JA|0058|和也|「しかし、さっきのはなんだったんだろうな…」
+
EN|0059||
+
JA|0059||今の時点で気になることは2つ。1つは何となく公園に来てしまっていたこと。
+
EN|0060||
+
JA|0060|和也|「まあ、これは只の気のせいだろう。たぶん」
+
EN|0061||
+
JA|0061|それよりも、さっき見た変な女の子。こちらの方が不思議と気になっていた。
+
EN|0062||
+
JA|0062|和也|「もしかして1年生の子だったのかな?」
+
EN|0063||
+
JA|0063||恐らくは俺と同じ学校なんだろうけど、特に見覚えは無かった。
+
EN|0064||
+
JA|0064||といっても、もちろん俺が、同じ学年や上級生の顔を全て知ってる訳じゃない。
+
EN|0065||
+
JA|0065||只、今の時期ってのは新しく入学してきた1年生が、気になる男子や上級生にアタックをかける時期でもあった。
+
EN|0066||
+
JA|0066|和也|「まさか…何かの間違いで、俺に気があってとか…」
+
EN|0067||
+
JA|0067||いやいやいや、いくら今がそんな時期だからって、それは無い。たぶん。恐らく。きっと。
+
EN|0068||
+
JA|0069||あーゆーのは、人気のある一部生徒だけのことだし、俺にはあまり…とゆーか、全く縁のないことだった。
+
EN|0070||
+
JA|0070||それに、もし仮にそうだったとしても、俺パスの対象だった。さっきの女の子の場合は、挙動が不審すぎるし。
+
EN|0071||
+
JA|0071||てなことを思いながら、再び、目的地であるゲーセンを目指していると…
+
EN|0072||
+
JA|0072|???|「じ~……」
+
EN|0073||
+
JA|0073|和也|「…うん?」
+
EN|0074||
+
JA|0074|???|「じ~……」
+
EN|0075||
+
JA|0075|和也|「てっ、またいるしっ」
+
EN|0076||
+
JA|0076|女の子|「え、えと、すみませんでした。 さっきは、つい逃げちゃったりして…」
+
EN|0077||
+
JA|0077|和也|「あ、いや、別にそれはいいんだけど」
+
EN|0078||
+
JA|0078|女の子|「こ、こんどは頑張りますから…」
+
EN|0079||
+
JA|0079||何を頑張るのか意味不明だけど、恐らくは気合を入れているらしい女の子。
+
EN|0080||
+
JA|0080||つか、さっきの挙動の方が気になるってーの。
+
EN|0081||
+
JA|0081|和也|「で、なにか俺に用?」
+
EN|0082||
+
JA|0082||そう言いながら、また彼女のそばへと歩き始めると…
+
EN|0083||
+
JA|0083|女の子|「わっ、そ、それ以上、来ないで下さいっ」
+
EN|0084||
+
JA|0084|和也|「へ? なんで?」
+
EN|0085||
+
JA|0086|女の子|「そ、その…こ、こころの準備があるんですから…」
+
EN|0087||
+
JA|0087||…よく分からん。つか、ますます分からん。
+
EN|0088||
+
JA|0088|和也|「ちなみにさ…なんでそんなに顔を隠すの?」
+
EN|0089||
+
JA|0089|女の子|「あ、えと、癖ですから、気にしないで下さい…」
+
EN|0090||
+
JA|0090|和也|「…癖? そうやって顔を隠すのが?」
+
EN|0091||
+
JA|0091|女の子|「な、なので、わたし…まともに男の人と話したことなくて…」
+
EN|0092||
+
JA|0092|女の子|「こ、これでも頑張っているんですから…」
+
EN|0093||
+
JA|0093|和也|「は、はあ、さいですか…」
+
EN|0094||
+
JA|0094|更に顔を赤くして、どもりどもりに話す彼女。
+
EN|0095||
+
JA|0095||うーん、これはもしかして…超恥ずかしがりなのか?
+
EN|0096||
+
JA|0096||どんな環境で育てばそうなるのか知らないが、目の前のそれは、演技とかじゃなく素のようだし。
+
EN|0097||
+
JA|0097|和也|「まあいいや…相変わらずよく分からないけど」
+
EN|0098||
+
JA|0098|女の子|「ど、どうも、すみません…」
+
EN|0099||
+
JA|0099|和也|「っで、その照れ屋さんが、俺に何の用なの?」
+
EN|0100||
+
JA|0100|女の子|「あ、はい、えとですね…」
+
EN|0101||
+
JA|0101|女の子|「……………」
+
EN|0102||
+
JA|0102|和也|「…どうかした?」
+
EN|0103||
+
JA|0103||何故かそこまで話すと、急に黙ってしまった女の子。
+
EN|0104||
+
JA|0104||相変わらず照れくさいのか、赤い顔をしているけど、まさか、本当に告白って訳はないだろうし…
+
EN|0105||
+
JA|0105||てなことを考えていると、まるで深呼吸でもするように大きく息を吸い込んで…
+
EN|0106||
+
JA|0106|女の子|「すう~~っ」
+
EN|0107||
+
JA|0107|女の子|「あ、あなたに、届けに来ましたっ」
+
EN|0108||
+
JA|0109|和也|「…はい? 届けにってなにを?」
+
EN|0110||
+
JA|0110|女の子|「い、一生に一度のチャンスを…」
+
EN|0111||
+
JA|0111|和也|「チャンス?…なんじゃそりゃ? つか誰が?」
+
EN|0112||
+
JA|0112|女の子|「あ…え、えと、その…わたしが…」
+
EN|0113||
+
JA|0113||これが、最初にこの子と出会った日のことだった。
+
EN|0114||
+
JA|0114||春の終わりを感じさせる陽気と、晴れ渡った空の下。どこかで、鳩とスズメも平和そうに飛んでいた。
+
EN|0115||
+
JA|0115||1週間で、最も気の重い…
+
EN|0116||
+
JA|0116||1週間で、最も気の重い…そんな月曜日のことだった。
+
</pre>
+

Latest revision as of 08:44, 22 August 2010

Personal tools